よくスワップとかブリッジって聞くけど、よく分からない…。
NFTアートやNFTゲームに触れていると、Twitterやネット記事などで、
こうした言葉を目にすることも多いと思います。
この「スワップ」や「ブリッジ」という用語、意味が似ているようで実は全く違うものなんです。
仮想通貨のスワップとブリッジの違い
結論から言うと、スワップとブリッジの違いは下記の通りです。
- スワップ(swap):同じブロックチェーン上で、通貨を両替すること
- ブリッジ(bridge):異なるブロックチェーンの間で、通貨を両替すること
たとえば、仮想通貨$ETH(イーサリアムチェーン)を両替する場合は、それぞれ下記のような言い方になります。
- $WETH(イーサリアムチェーン)に両替する場合は、「スワップする」
- ポリゴンイーサ(polygonチェーン)に両替する場合は、「ブリッジする」
※$WETHやポリゴンイーサについては、下記の記事で解説をしています。
またよく分からないという場合でも、ここから詳しく解説していきますので安心してください。
仮想通貨のスワップとは
スワップとは、同じ仮想通貨プラットフォーム上で稼働している通貨同士を両替することを言います。
俗に言う「チェーン」のことを指します。
このチェーンには、
- 「イーサリアムチェーン」
- 「polygonチェーン」
- 「BSC(バイナンススマートチェーン)」
といった種類があります。
たとえばポリゴンイーサや$Maticといった仮想通貨は、polygonチェーンというプラットフォーム上の通貨になります。
一例を挙げると、仮想通貨のスワップとは下記のような取引になります。
- 例1:同じBSC(バイナンススマートチェーン)上の仮想通貨である、$BNBを$BUSDに両替をする
- 例2:同じイーサリアム上の仮想通貨である、$ETHを$WETHに両替をする
また、こうしたスワップの多くは、「分散型取引所」と呼ばれるサイトへアクセスして両替を行います。
分散型取引所とは
分散型取引所とは、仮想通貨を両替(スワップやブリッジ)できるサイトです。
「取引所」という名称ですが、口座開設やユーザー登録などは一切不要で利用できます。
なぜ「〇〇スワップ」という名前の取引所が、いくつも存在しているのか
この分散型取引所の例としては、下記のようなものがあります。
- PancakeSwap(パンケーキ・スワップ)
この取引所では、BSC(バイナンススマートチェーン)という仮想通貨プラートフォームを利用している通貨同士のスワップができます。 - Uniswap(ユニ・スワップ)
こちらは仮想通貨プラットフォームの「イーサリアムチェーン」上の通貨同士をスワップできる取引所です。 - QuickSwap(クイック・スワップ)
この取引所では、polygonチェーン上の通貨同士をスワップできます。
ネット上には、こうした「〇〇スワップ」という名前の取引所が、いくつも存在しています。
その理由は、その仮想通貨プラットフォーム(チェーン)ごとに、スワップに利用できるサイトが違うためです。
スワップ手順の例
ここでは$ETHを$WETH(イーサリアム)にスワップする手順をご紹介していきます。
仮想通貨のブリッジとは
ブリッジとは、異なる仮想通貨プラットフォーム上で稼働している通貨同士を両替することを言います。
たとえば、ポリゴンイーサ(polygonチェーン)と$ETH(イーサリアムチェーン)はそれぞれ違うプラットフォーム同士です。
そのためこれらの通貨を両替する際には、それぞれのプラットフォームに応じた「ブリッジ・サイト」にアクセスして、そのサイト内で両替(ブリッジ)を行うことになります。
ブリッジ手順の例
ここでは$ETHをポリゴンイーサにブリッジする手順をご紹介していきます。
意味をきちんと理解しないと、仮想通貨が行方不明になる!
仮想通貨には、プラットフォーム(チェーン)が異なるにも関わらず、全く同じ名前の通貨が多くあります。
たとえば本記事でも取り上げた$WETHもその一つです。
$WETHという通貨は、
- イーサリアムチェーン上でも、
- polygonチェーン上でも、
- BSC(バイナンススマートチェーン)上でも、
同じ「WETH」という名前です。
そのため例えば、
- 「$WETHを$ETHにスワップする」という場合
…この$WETHは、イーサリアムチェーン上だということになる - 「$WETHを$ETHにブリッジする」という場合
…こっちの$WETHは、イーサリアム以外のチェーンの通貨だということになる
このようにスワップとブリッジの違いをきちんと把握しておくことは、仮想通貨を扱う上で非常に重要なことになります。
チェーンを意識せずにむやみに仮想通貨を送金してしまうと、場合によっては送ったはずの通貨が行方不明にもなりかねません。
しっかりと用語を理解した上で、取引を行っていきましょう。